当研究室では,人工嗅覚システム(匂いセンサ)の開発にあたり,複数種の化学物質を認識するセンサを多数用意し,その出力をAI(人工知能)でパターン認識するという手法を採っています.現在0.9 mmサイズの電極16個を同一基板上に作製し,その部分に異なる電気化学特性を有する受容膜を塗布することで,気相中の複数種の化学物質の識別と定量に成功しています.またこの人工嗅覚システムを使い,ウィスキー,ブランデー,ワイン,吟醸酒の識別が行えるのは当然ですが,ビール種の識別,沖縄の焼酎である泡盛種の識別も可能となっています.そのサイズも14×14×15 cm3サイズとコンパクト化しています. 数年後にはスマホに搭載することも検討しています.このIoT社会にあって,人工嗅覚システムは簡便迅速,人の感覚に近い出力,可搬性という特徴で,安全・安心・快適を産む科学技術として世の中への浸透が期待されています.

人工嗅覚システムイメージ